事例16

「マーマー!!遊ぼうよー!!」

私と息子(3歳)が二人でリビングにいたとき、私が何も言わずにトイレに行ったら、私がいないことに気づいた息子が「マーマー!!」と探し始めた。トイレの中から返事をすると、息子はトイレの前に来て、泣きながら「マーマー!!遊ぼうよ~!!」と言う。いつもは「ちょっと待って~」と言いがちだったが・・・。

  • 私:(ドアを開けて)ママがいなくなって、びっくりした~!?
  • 子:うん。(部屋へ戻り、一人で遊び始めた。)

【感想】

 彼の感情をこちらが能動的な聞き方でくみ取ると、とても満足した様子で、あっさりとその場を離れていったのに驚いた。今までは、「一緒に遊ぼうよ」と言われると、その言葉だけに反応して、『すぐに何か遊びの相手をしなければならない』と思っていた。でも、今回、子どもの「一緒に遊ぼうよ」の言葉にも、その裏にさまざまな感情があるのだということが分かった。

 

HRN2022夏号より

 

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