事例11

  • 私:花くん、いつもより元気がないみたい?
  • 子:うーん、花くん、幼稚園に行きたくないの、今日・・・。
  • 私:おうちにいたい気分なの?
  • 子:うーん。おうちの方が大好きなの。
  • 私:そうなんだ。幼稚園よりもおうちの方が好きなんだね。
  • 子:だって、入れてもらえん時あるもん、花くん・・・(涙をこぼす)
  • 私:入れてもらえなくて悲しくなったことがあったんだ(息子を抱っこする)
  • 子:(泣きじゃくりながら)給食が間に合わなくて一人ぼっちだったもん
  • 私:給食が最後になって遊びに入っていけなかったんだね
  • 子:うん、わ~~(涙をこぼし、大声で泣き出す)
  • 私:寂しかったね。頑張って食べたのに間に合わなくて、つらかったんだね
  • 子:わ~(大泣きし、私にしがみつく)
  • 私:(黙って背中をなでる)

 ーー5分後ーー

  • 子:今日は給食間に合うように頑張ってみる!

【感想】

 能動的な聞き方をすると息子は自分の気持ちが出せたようで、最後にポロッと前向きな発言をしたのでびっくりしました。 登園時刻を過ぎていたので、園の正門が閉まっていましたが、弱気にならずに行きました。そのパワーのすごさに驚きました。

 お迎えの時、「今日は食べるのが早かった」という先生からの報告の脇で、本人は嬉しそうでした。自分で乗り越えた経験が自信につながっていくのだと感じました。

 

HRN2021秋号より

 

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