事例5

母と娘(21歳)との会話。

夜、ゆっくりお茶を飲みながら、アルバイトでの憂鬱なことについて話す。

  • 娘:アルバイトを変えようかなぁ
  • 私:変えようと思っているのね
  • 娘:だって、一緒に働いている人たちの中で、いない人の批判ばかりする人たちがいるのよね。それでいて、本人には笑顔で接するのよ
  • 私:いない人の批判ばかりする人たちに表裏があって、いやな気持ちなのね
  • 娘:そうそう、きっと誰のことでもそんなふうに言ってるのかと思うとさぁ
  • 私:あなたも言われてるのかも・・・と不安なのね
  • 娘:うん、まぁ、私はアルバイトに復帰したばかりで、確かに足手まといだけどね
  • 私:そうか、あなたは役に立っていないのかも、と心配しているのね
  • 娘:でもね、その人、良いところもあって、間違いを直してくれた上に、しっかり説明して教えてくれるんだよ。そこは好きなところ
  • 私:その人を、仕事ができる人だと認めているのね
  • 娘:イヤなところがある人でも、好きなところもあるんだよね。どうやっても全て嫌いって人は、あまりいないよね

 


【感想】

私の考えを言わずに話を聞いていると、娘は自分で答えを出していった。人の良いところを見つけて認められる素直さは、娘の魅力だと思った。

 

HRN2012冬号より

 

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