感想1「不登校 その時親は」

親子で泣く日々から穏やかな日々へ

 長男(小2)が不登校になったのは、小1の2学期からでした。“学校は行くべきところだ”という私の価値観から、毎日のように長男と言い合いをし、私も子どもも泣く日々でした。自分は子どもを育てられるような人間ではないと感じ、精神的に追い詰められていました。

 そのとき、「親業訓練一般講座」の存在を知り、「親子関係を何とかしたい、今のままでは駄目になる」と思い、受講しました。受講してみると、初めて知ることだけに内容を難しく感じましたし、能動的な聞き方やわたしメッセージを学んでも、「こんな対応してる人、実際にいるの?本当にできるの?」と思いました。自分の周りにそのような対応をしている人が今までいなかったからかもしれません。

 それでも、学ぶうちに接し方を意識するようになり、少しずつ私自身が気をつけるようになると、子どもも少しずつ穏やかになっていくのを感じました。“学校は行くべきところだ”と意見ばかりを押しつけず、子どもの心に寄り添うことに重点を置けるようになりました。

 今でも、「しまった!」という対応をしてしまうことはありますが、“誰の問題か”を意識するようにしています。“問題所有の原則”を学んだことで、私自身も楽になったと感じています。

 その後、長男は、小2の10月中旬頃から登校できるようになりました。学校に行けるようになったのは、私が学んだことが活かされているからかもしれません。

 もしかしたら、今は行けているけれど、再び行けなくなることがあるかもしれない・・・けれど、例え行けなくなったとしても、その時の私はきっと子どもの気持ちに寄り添おうとし、子どもの気持ちに目を向けて考えられるのではないかな・・・と思います。そして、そんなふうに考えられるようになった自分自身の成長を感じています。

 講座を受けて本当に良かったと思っています。

 

HRN2018秋号より

 

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