感想4「親業訓練一般講座」を受講して

児童に全拒否されて一念発起!対応次第で子どもは変わる

 学童保育の現場7年のキャリアを持っていた私。だが、自閉症スペクトラムと診断された小1の男の子との出会いにより、自分自身が胃痛で寝込むことが起きてきた。

 彼は、表裏のない表現をして、もろに私を「嫌い」と言い放った。“全拒否”されたのは初めての経験だったので本当にびっくりしておびえてしまっている自分に気づいた。何とかしなければ、「仕事なのだから」と焦ってもうまくいかない・・・。そこで、一念発起して親業訓練一般講座に飛び込んだ。

 講座で能動的な聞き方を学び、彼に対して「私にこのような態度をとるのは、こういうモヤモヤした気持ちがあるからかな?」と彼の気持ちを汲んで確認すると、嘘のように、コクっとうなずく。彼は、決して私のことを攻撃しているのではないのだと分かってからは、彼のことが怖くなくなった。

 また、自己表現が苦手な私だったけれど、講座の中で自己表現の仕方を学び、徐々に自分の意思表示をできるようになると、彼と意思疎通ができるようになっていった。始めて出会った2年前に比べて、大きく変化・成長した彼の姿を見ると、「自分が諦めなければ、こちらの対応次第で子どもは変わる!」と感じた。

 

HRN2021秋号より