子どもが、親に「聞いてもらった!!」と感じる聞き方(相手の心を理解しようとする態度を示した聞き方)です。
「聞いてもらった!!」「分かってもらえた!!」と感じることで、子どもは「安心」を手に入れ、安心するから「次へ進む(問題に向き合い、解決する)」ことができるのです。
能動的な聞き方(3つの方法)
*子どもの言うことを繰り返す
*子どもの言うことを親の言葉で言いかえる
*子どもの気持ちをくむ
(例)子ども : 足が痛いよ~~、え~~ん(泣)
親 : 足が痛いんだね。辛かったね・・・・
「足が痛いよ~」という子どもが投げたボールに対して、「それくらい我慢しなさい」というわたしの気持ちを乗せた全く違うボールを投げ返すと、子どもはどう感じるでしょうか?
『痛いから痛いって言っているのに、親は私の気持ちをちっとも理解してくれない人』という構図ができあがるかもしれません。それがそのまま親子関係として構築されてしまうおそれがあります。
子どもが自分の人生を真剣に考えたり、大きな悩みを抱えてしまったようなとき、子どもは、親を信頼し心を開いて相談するでしょうか?悩みを打ち明けるでしょうか?
こんな時こそ子どもに信頼される親になって、本気で親子の対話をしたいと思いませんか?
相手の行動を見たり聞いたりして、「イヤだな、困ったな」と感じたときに使う言い方で、「わたし」を主語にして
*【相手の行動】を非難がましくなく
*【わたしへの影響】を具体的に
*【わたしの感情】を率直に
3つセットで伝えると効果的に誤解が少なく伝わります。
(例)あなたが服をそこに置いたままにしていると(相手の行動)、
洗濯するときに集めてまわらないといけないので(わたしへの影響)、
負担に感じてイヤになっちゃう(わたしの感情)。
服を脱ぎっぱなしの子どもに、「こんなところに、いつも脱ぎ散らかして、ホントにだらしない子ね」と言ったらどうでしょうか?
もしかしたら子どもは、『私ってだらしない人間なんだ、親は私のことをだらしなくて嫌いなんだわ』と感じてしまうかもしれません。
また、いつもこんな風に言われる子どもは、『自分はダメな人間なんだ』と自己否定の気持ちを持ったり自己嫌悪に陥ったりして、自己肯定感の低い人間になってしまうおそれがあるのです。