事例9

「勉強しなさい」は逆効果?息子(17歳)はダイニングテーブルで、日課にしている予備校の英単語をパソコンで勉強中・・・。

  • 子:あー、もう最悪だよ!
  • 私:へー、最悪な気持ちなんだ
  • 子:そうなんだよ。今日の単語、10問中3問しか合ってなかったよ
  • 私:3問しか分からなかったので、へこんでいるんだ
  • 子:うん。今日初めてやる単語ばかりなんだけどさ、本当に英語ってきらいなんだよね
  • 私:英語が難しいと思っているんだね
  • 子:いや、中学の頃からちゃんと勉強しとけば良かったって後悔してるんだ
  • 私:そっか。中学の頃、勉強しとけば良かったって後悔してるんだ
  • 子:うん。でも、2年間で取り戻すから大丈夫!(覚悟が決まったというようなスッキリした表情)
  • 私:そう。やる気が出たんだね。頑張ってね
  • 子:うん。

【感想】

 自分なりに「能動的な聞き方」をしたら、不思議と息子から勉強すると言ってきた。いつもなら、私が「このままだと目標校には行けない!」、息子が「なら、志望校変える!!」、私が「勝手にしなさい!!!」とケンカ腰になり、その繰り返しだった。

 今回、いかに今までヤイヤイ言って子どものやる気をそいでしまっていたかに気付いた。また、息子の中には彼なりの原因分析や今後の計画などの考えがあり、それを受け止めるだけでいいんだということにも気付いた。

 

HRN2019冬号より

 

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