事例12

私が洗濯物をたたんでいると、いつも息子(2歳)が、たたんだ物の上を歩いたり、上で寝転んだり、投げたりしてくる。

  • :洗濯物の上に立たないでよ。
  • :(ジャンプして、きゃっきゃっと楽しそう。ややテンションがアップしている)
  • 私:Rくんが洗濯物の上で立つとママ困るの。
  • 子:(表情が変わって)ママ、困ってるの?
  • 私:うん、困ってるんだよ。洗濯物がぐちゃぐちゃになって何度も何度もたたみ直さなくちゃいけないでしょう。
  • 子:(一瞬、考えて)ママ、ごめんね。仲直りのギュッ。ママ大好き。
  • 私:Rくんが「ママ大好き」ってギュッとすると、ママとっても幸せな気持ちになるよ。心が温かくなって、お洗濯、頑張れちゃう!」


【感想】

 洗濯物をたたんでいると、いつも息子が近くに寄ってきて、洗濯物にくるまったり、たたんだ物を広げたり違う場所に持って行ったりしてしまうので、作業が進まず困っていた。「立たないで」「向こうで遊んで」「これたたんでみよっか」とあれこれ言っても効果なし。

 そこで、わたしメッセージで伝えたらどうかと試してみた。ひとまずシンプルに「ママ困る」と理由を言わずに伝えただけでも、息子の表情が心配そうな感じになり、私の話に耳を傾けてくれた。その後、《わたしへの影響》も含めて具体的に伝えたら、素直で可愛い息子に出会えた。

 『言ったって変わらない・・・と思い込まずに、ちゃんと言葉にするって大切だな』と思った。

 

2022.春号より 

 

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